わたしと彼女はおそらく一緒なんだろう。
……別の世界から、この国に来た者として。しかも、同じ国出身。
天文学的な偶然とは本当にあったんだ。
一人だった世界に、光が差し込み、仲間が出来たような気持ちになる。
でも、気になることもある。
いったい何で、マナちゃんはナーディアになっているのか。
「わたしは、ここにわたしとして存在している。秘玉の主、妃として招かれたと言われたのよ。じゃあマナちゃんは」
「分からない。でも、ここにいる私はマナじゃないの。ナーディアという別の人間が求められている」
次第にうつむきながらしゃべるマナちゃん。
彼女の気持ちは分からないでもない。突然、連れてこられた挙句、本当に必要なのは違う人物。
わたしの場合は、必要としてくれている人がいた。わたし自身を求められた。
たったそれだけの違いなのに、こんなにも大きいなんて。
「マナちゃんは、ナーディアでないと絶対に言える? 他人の空似かもしれないけど」
「違う。みんなは記憶を失ったからっていうけど、私ちゃんと小さいころからの記憶がちゃんとあるもの。これまでに記憶をなくすなんてこともなかった」
だめだ。話が平行線のままかみ合わない。これは、このままにして、先に別の話に進もう。
それに、別で聴いているフロウから新たな情報が得られるかもしれない。
……別の世界から、この国に来た者として。しかも、同じ国出身。
天文学的な偶然とは本当にあったんだ。
一人だった世界に、光が差し込み、仲間が出来たような気持ちになる。
でも、気になることもある。
いったい何で、マナちゃんはナーディアになっているのか。
「わたしは、ここにわたしとして存在している。秘玉の主、妃として招かれたと言われたのよ。じゃあマナちゃんは」
「分からない。でも、ここにいる私はマナじゃないの。ナーディアという別の人間が求められている」
次第にうつむきながらしゃべるマナちゃん。
彼女の気持ちは分からないでもない。突然、連れてこられた挙句、本当に必要なのは違う人物。
わたしの場合は、必要としてくれている人がいた。わたし自身を求められた。
たったそれだけの違いなのに、こんなにも大きいなんて。
「マナちゃんは、ナーディアでないと絶対に言える? 他人の空似かもしれないけど」
「違う。みんなは記憶を失ったからっていうけど、私ちゃんと小さいころからの記憶がちゃんとあるもの。これまでに記憶をなくすなんてこともなかった」
だめだ。話が平行線のままかみ合わない。これは、このままにして、先に別の話に進もう。
それに、別で聴いているフロウから新たな情報が得られるかもしれない。


