「ーーッ!」
やめて、苦しい。強く締め付けないで。
揺すらないで。
「合歓! おい、合歓!!」
「た、すけて……」
苦しい世界に突然光が差し込んだ。
大きく目が開かれる。肩で息をしているほど焦った状態だった。
「合歓! よかった……うなされたかと思っていたら、体が震えだして、何かに取り憑かれたのかと思った」
「わたし、寝ていたの?」
そうだよ、と言いながらきつく抱き締められる。温かい。
寝たことはうっすらと覚えているのに、なぜかとてもリアルな夢だった。
あの声、前も聞いたことあったけど、今回は何かが違う。
切羽詰まった感じだった。
わたしがひとりで考え込んでいる間もリュイスは離れなかった。
それがすごく安心するし、怖い。離れていってしまったときが。
「あぁごめん、忙しいからって合歓と会うのを蔑ろにしていたのがいけなかったな」
「別にそんなんじゃないけど、寂しかったのは本当」
このままひとりになるのが怖いような気もした。


