すごい。
彼の言葉でこんなにも民たちが騒ぎ、感動するなんて。
わたしは何ができるだろう。頼ってくれる、ううん、信頼してくれる彼らのために。
わたしが出来ることはちっぽけなことかもりれないけれど、彼らには大きなことになるのかもしれないな。
「この民たちだから大丈夫なんだよ、合歓」
「うん」
リュイスの、下で見守る人たちの姿に勇気をもらった。
それを言葉にしよう。
下を向いて、息を吸い、前を見据えた。
「皆さん、今日はわたしたちを祝福してくれてありがとうございます。この度、皇太子妃になりました合歓と言います」
笑顔で気持ちを伝える。大丈夫、難しいことじゃない。
「わたしはこの世界ではない、別の世界から導かれました。
最初は不安で嫌でたまりませんでしたが、彼と共にいることで見つけたのです。生きる意味を」


