わたしたちを待っていたのは、厳かな雰囲気で見守る人たち。
それでも窓から入る光のおかげがどこかあたたかい。
そのまま真っ直ぐに進んだ先に、わたしの髪とよく似た金の髪をもつ男の人が立っている。
(神父さんかなーー)
それにしては少し若い気もするが。
ぎゅっとつよく握ったリュイスの手からも緊張が伝わる。
「このよき日に、皇太子リュイス様と秘玉の乙女が婚姻が結ばれることを我らの女神もお喜びになられております」
「有り難い限りです」
リュイスが言葉を述べたあと、ちらりとこちらを向いてきた。
あぁ、次はわたしの番か!
他人ごとのようですっかり忘れていた。
「あ、有り難い限りでございますです!」
周りから小さく笑い声が起こる。
何て、恥ずかしいんだろう。
空気を読んだのか、神父さんが咳払いをすると、再び周りは静かになった。
「女神の契約の乙女を娶ることにより、あなたの女神への忠誠をここに認めます」
「はい」
「そして」
リュイスの方を向いた神父さんが今度はわたしの方を向いた。


