「出来ました。会心の出来です」
無事に準備を終えた頃から恥ずかしくなってきた。
「どうしょう、時間が迫ってくる」
「落ち着いて下さい。合歓さまはとてもお美しいです。殿下から民までもが魅了されてしまいます」
「お世辞でも嬉しいよ……」
何かすでに感動して涙が出てきそうになる。
今、一番幸せかも。
「これからのご予定ですが、王宮内にある神殿にて神にご報告と誓約を交わします」
「ご報告と誓約?」
詳しい内容は実はまだ知らされていない。ただ、ここではこう言い、こう振る舞うと言うことだけ。それもどうかと思うけど。
「この国の神に新たな妃として就くことの報告と神に選ばれた者としてシロラーナのために尽くすことを誓うのです」
選手宣誓みないな?
ちょっと違うにしても、お互いの愛を誓うのではなく、国への忠誠心を誓うみたいなことに少し、いやかなり驚いた。
「夫婦の愛は誓わないのですか」
「皇族にもなると国を支えるためのパートナーでなくてはいけませんから」
……わたし、ちょっと自信をなくしてきたかも。


