【長】純白花嫁

 純白のドレス。何色にも染まらない色、わたしが着ていいのかしら。
 そう思いながら着る。鏡に映る姿に驚きを隠せなかった。


「うわぁ誰これ……」
「合歓さま以外の誰でもありませんわよ」

 想像以上だった。この白金の髪とドレスの組み合わせ、意外にも似合っている。
 淡いパステルのようで、瞳の赤が余計に赤く見える。

「これから、御髪にお化粧もありますから」

 気合いの入る周りにわたし自身、女としてドキドキだった。
 大きな化粧台の前に座り、先に髪をまとめる。
 普段は飾り気もない髪の毛が宝石でこしらえた髪飾りを使い、上にまとめられる。
 サイドは垂らし、少しカールさせる。

 とその頃からお化粧も始まった。
 ケバくはならないように、あくまでナチュラルにとお願いをした。


 七五三の時以来の大変身ではないだろうか。
 少しずつ変わっていく、鏡の中の人を面白く見ていた。


 退屈することなく、また緊張することなく着々と準備はすすんでいる。