遥「さっそく案内するねー!


  部室こっちだから、ついてきて!」

木「ありがとう、






  老いぼれ陸上部の部長さん」

遥「……え?」






木壱君は、バカにしている目でも、さげすんでいるような目でもなかった。ただただ、私を見つめていた。






遥「…は、ははは、はは!


  老いぼれ陸上部か…確かにね!」

木「!」

遥「うん。うん…


  ごめんね?陸上やりたくて私に話しかけてくれたのに…


  老いぼれなんかで本当ごめんねー!」

木「…なんで…、


  なんで、笑ってんの…?」

遥「なんで…って、てか何で木壱君も動揺してんの?

  そっちが先に言ってきたのにさ!」






私は終始笑っていた。



だって、そうじゃなくちゃ…




きっと泣いてしまう。









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