木「…お前、なんでそんなに自分を責めるんだ?
やめるのだって、嫌いになるのだって、それは少しもお前のせいにはならないぞ…?」
遥「…」
木「好きなものを嫌いになるのは、
そいつが自分との戦いに負けただけなんだよ」
篠木から、小さくうめく声が聞こえ、肩もふるふると震えていた。
その背中を…
荷物を。
いつか知ることが出来たら…、な
篠木の頭を引き寄せぐっとこちらによせる。そして頭を撫でた。
遥「!…な、何…?」
木「……
少し位は弱音吐いて、アイツラに頼れよ。
もちろん…俺にも」
遥「っ…あり、がと…」
篠木が落ち着いてから部室に戻る。
やつらは笑顔で彼女を迎え、彼女も笑顔で奴等の輪に入る。
こいつらの絆は…きっと何よりも強く、切れないものなのだろう。
まだまだ、わかった気になるのは早すぎる。
そして、俺も彼らの輪に入っていった…
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