いやいやいや…
何そのいきなり?
ナニコレドッキリ?
あたし公立行きたかったんだけど!!
「だってぇー美野里は可愛いし頭いいし、そのまま公立行きなんてねぇー…もったいなすぎるじゃなぁい」
可愛い…?
冗談よせ。
頭いい?
この田舎中学で、でしょうが!
あたしが回想を繰り広げていると、ニコニコのお母さんは顔を近付けて、
急に真顔になる。
「どっ…したのよお母さん?」
「美野里…」
そしてあたしの手をギュウッと握り締める。
「カッコイイお・相・手、見つけて来てちょうだいね☆」
ガクッ…
ななな…なんじゃそりゃーっ!!
「さーわたしはアメリカ~♪」
「……」
「お金は心配しないで?理事長とお父さん、大の仲良しなの♪」
そのままお母さんは鼻歌を歌いながら二階に上がってしまった。
……こうして(?)あたしは貴ノ白学園に送り出される事になったのでした…