ツンデレ★カレ

「ああああああきらくんっ!!!」


「…っはぁ…
ゴメンゴメン。あんまりにも可愛いから、つい」


最後に指先にキスされた。


「毎日こういうことしちゃうくらい、愛するよ?
他の女の子になんか手出さなくなるし、
まいかちゃんを一番大事にする。
デートしてって言われたら、いつでもするし、
手つないでって言われたら、一生離さないし、
キスしてって言われたら、呼吸なんてさせないし、
抱いてって言「あああーっダメ!!その先は禁句ーっ!!!!」


「もう。ただ“俺以外に感じない体にする”って言おうと思っただけなんだけどなー…」


「っだっから、そういうのがダメ、なの…っ
恥ずかしくて死んじゃいそう…」

一気に力が抜けて床に座り込む。

「ほらほら、まだデートは始まってもいませんよ、お姫様?」

「…ウゴケナイ」


もちろん、冗談。
ただ、“愛されてる”っていう気分を味わいたかっただけ。



「まったく、わがままなお姫様だ」

微笑んだ輝くんにつられて笑うと一度強く抱きしめられて、その体勢のまま抱き上げられた。