「…っ!輝くんっ!!!!」
飛び込んだ先の体の人は輝くんで、桐生くんはあたしの大分後方であくびをしている。
「まいかちゃん、俺の胸にダイブしてくれるなんて超嬉しい!
じゃ、これから俺とデートね♪」
「みみみみみみさあああ…っ」
美紗に助けを求めようと、声を掛けたのに返事がない。
「あー、ダメだよ?
美紗ちゃんは永野とデートなの。だから、ね?」
確かに、あの耳打ちをされたときに告げられたヒミツは、
『永野は、美紗ちゃんのことが好きだから、怒られないよ』
だった。
桐生くんから、逃げたい
普段ではありえない気持ちが過ぎって、そのまま飛び込んだ胸に体を少し預けてみる。
「あれぇー?!なんか今日積極的だね、まいかちゃんっ♪
デート、してくれるの?」
キラキラ笑顔で顔を覗き込まれて、顔が赤くなるのがよく分かった。
「…いいよ」
再び桐生くんに目を向けると、どっかの学校の女の子に囲まれて無愛想な顔をしている。
あたしの方なんか見ようともしない。
あたしになんか、やっぱ興味なかったんだ―…。
…知ってた、分かってた、当たり前の、事実。
それを今突きつけられただけ。
いつかは分かる、目の当たりにするはずのこと。
だから別に、辛くなんてない。
遠いってこと、忘れてたのかな…
ただ、目をつむってただけなのかな…
飛び込んだ先の体の人は輝くんで、桐生くんはあたしの大分後方であくびをしている。
「まいかちゃん、俺の胸にダイブしてくれるなんて超嬉しい!
じゃ、これから俺とデートね♪」
「みみみみみみさあああ…っ」
美紗に助けを求めようと、声を掛けたのに返事がない。
「あー、ダメだよ?
美紗ちゃんは永野とデートなの。だから、ね?」
確かに、あの耳打ちをされたときに告げられたヒミツは、
『永野は、美紗ちゃんのことが好きだから、怒られないよ』
だった。
桐生くんから、逃げたい
普段ではありえない気持ちが過ぎって、そのまま飛び込んだ胸に体を少し預けてみる。
「あれぇー?!なんか今日積極的だね、まいかちゃんっ♪
デート、してくれるの?」
キラキラ笑顔で顔を覗き込まれて、顔が赤くなるのがよく分かった。
「…いいよ」
再び桐生くんに目を向けると、どっかの学校の女の子に囲まれて無愛想な顔をしている。
あたしの方なんか見ようともしない。
あたしになんか、やっぱ興味なかったんだ―…。
…知ってた、分かってた、当たり前の、事実。
それを今突きつけられただけ。
いつかは分かる、目の当たりにするはずのこと。
だから別に、辛くなんてない。
遠いってこと、忘れてたのかな…
ただ、目をつむってただけなのかな…

