「さんきゅ」



戻ってきたペットボトルのミルクティーは半分くらいの量になっていたけど、そんなこと関係ない。
どうしよう…
健全な高校生男子が無意識でこんなことするのでしょうか…!!!



「みみみみみ美紗ぁ…」



後ろの美紗を頼ろうと体を半回転させると、美紗も唖然としている。



「まいか、脈アリなんじゃないっ?!」



「…っまさか…」



もう一度ちらりと桐生くんに視線を戻すと、すーすーと規則正しい寝息が聞こえてきた。



「ただミルクティーが飲みたかっただけってことぉ???!
美紗のばかーっ」


「いやいや、あんたもちゃっかり期待してたじゃんっ」


「でも、桐生くんのLIPが触れたこのミルクティーは国宝だね★」


「意味わかんないしっ!!!!!!」

















(桐生くんの寝息がうそってこと、知ってる。
ちょっとだけ、頬がいつもより紅いから。
期待…しちゃうし)