周りの女の子たちの冷たーい視線を背中に受けながら
桐生くんに着いてバスに乗り込む。


「お前、大丈夫?」


「へっ?何が?」


まさかまさか
あたしと愛の逃避行(違う)してしまったことによって、
あたしが受けてる冷たい視線を心配して…!


「酔ったりするか?」



そんなことデスカー








え?





まさかまさか
心配してくれてる…?!



「あたし、は大丈夫だよ!
ホラホラ、座って桐生くん!」


ぐいぐいと窓際の席に座らせる。
だって、
通路側だと、他の女の子が騒いじゃうんだもん。
ちょっと、独り占めしたっていいよね。



「お菓子、食べる?!」


返事も聞かずに差し出したのはミントガム。
これで眠気を吹っ飛ばして
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