「じゃぁ~今日から~2泊3日~怪我には気をつけて楽しんで来てください…」


朝5:00集合は流石にツラい。
挨拶をしている校長も今にも寝そう…
しかも軽くズラが斜めってるのはあえてスルーしてあげるわ。

あぁ体育座りも疲れるわ。


「俺帰る…」


早朝にも関わらず起きている(来ている)桐生くんは眠気に耐え切れずに帰るとかほざいて、よっこらしょと立ち上がった。


「あかんわ!!!
今までオカン、オトンたちが必死こいて働いて貯めた金でこの旅行行くねんで!!
それを眠いとか言う理由で勝手に帰るなんて
ふざけたこと言っとるなや!!」


エセ関西弁炸裂★笑


わーお…
桐生くんのおめめはぱっちり開眼★
だけじゃなく、周りの生徒やら先生達もガ・ン・見?





「あなたー!!素敵ね!!
感動したわ!!」



後ろで見送りに来ていた保護者の中の一人が拍手をした。


「へ…?あたしですか…?」


「あたしのアホ・無表情息子にここまで喝を入れてくれる子がいたなんて…
感動したわー!!ありがとーう!!」


なぜか他の保護者や教師、生徒までがあたしに拍手を送ってくれてる。


「まいかーあんたすごいわ、天才」


「も、止めてよっ
恥ずかしいんだから…!」


顔がだんだん赤くなるのが分かって、すぐに座り込んだ。