魔法の指先

「すみません、もう次の仕事があるんで」
「あぁ、すまないね。じゃあ、心亜ちゃんまた今度」
『…はい』

川島さんと峰山という美少年は私たちに会釈をしてスタジオを後にした。

私は思わず深いため息をついた。自分で決めたことなのだが、憂鬱になってきた。

どうもあの川島というプロデューサーは好きになれない。馴れ馴れしいというか、なんというか。