何を頑張るのかわからないが、なんとなく言ってみた。
「そういえば心亜、昨日言ってた話ってなに?」
『あ~…あれ、もういいの。決心ついたから。───私、マリアーズの専属モデルになる』
昨日、義人さんと話して決心がついた。彼が全て受け止めてくれると言ってくれたおかげで頑張ろうと思うことができた。キスシーンはやはり抵抗あるが、仕事モードに切り換えるしかない。
「ふーん?なんかよくわかんないけどよかったね」
『……あんまよくないけどね』
「え?」
『新作の口紅の宣材でキスシーンがあるの』
私は珈琲を一口飲んで呟いた。
「へぇ~でも、いいの?心亜、ファーストキスでしょ?」
『仕事だから』
「義人さんから奪ってもらえばいいのに…」
またこの子は爆弾発言を…。
『馬鹿。出来るわけないでしょ』
「なんで?心亜と義人さんが両思いになれば出来るでしょ?」
『………』
確かにそうなのだが、義人さんが私に好意を抱くことはないと思う。彼は私はを見ているようで見ていない。彼の目は私を通して私でない誰かを見ている。そんな気がする。
『私、今日夜遅くなると思うから先寝てていいよ』
「え?…ぁ、仕事?」
『うん、10時頃には帰ってくると思うけど』
今更ながら自分が今、未成年者で良かったと思う。もし、20歳を過ぎた成人だったならば夜中まで働かさせられるところだ。───規則で未成年者は10時以降、仕事をしてはいけないことになっている。
「ん~わかった」
また仕事に追われる日々に戻る。今度はいつ学校に行けるのだろうか、と私は珈琲を飲みながら考えてた。
ピンポーン。
時計の針が8時を回ろうとしていたその時、インターホンが鳴った。おそらくは、春だろう。
私は確認もせずに家を出た。エレベーターで下まで降りるその途中、スッピン隠しにサングラスをかける。
「はよ」
やはり、春だった。ロビーの椅子に腰掛けているその姿はまるでホストみたい。転職したら、間違いなく上位になれるだろう。───それを言うと、彼の拳が私に飛んでくるので言わないが。
『ねぇ、春』
「あ?」
『私、マリアーズの専属モデルになる』
「………いいのか?」
.
「そういえば心亜、昨日言ってた話ってなに?」
『あ~…あれ、もういいの。決心ついたから。───私、マリアーズの専属モデルになる』
昨日、義人さんと話して決心がついた。彼が全て受け止めてくれると言ってくれたおかげで頑張ろうと思うことができた。キスシーンはやはり抵抗あるが、仕事モードに切り換えるしかない。
「ふーん?なんかよくわかんないけどよかったね」
『……あんまよくないけどね』
「え?」
『新作の口紅の宣材でキスシーンがあるの』
私は珈琲を一口飲んで呟いた。
「へぇ~でも、いいの?心亜、ファーストキスでしょ?」
『仕事だから』
「義人さんから奪ってもらえばいいのに…」
またこの子は爆弾発言を…。
『馬鹿。出来るわけないでしょ』
「なんで?心亜と義人さんが両思いになれば出来るでしょ?」
『………』
確かにそうなのだが、義人さんが私に好意を抱くことはないと思う。彼は私はを見ているようで見ていない。彼の目は私を通して私でない誰かを見ている。そんな気がする。
『私、今日夜遅くなると思うから先寝てていいよ』
「え?…ぁ、仕事?」
『うん、10時頃には帰ってくると思うけど』
今更ながら自分が今、未成年者で良かったと思う。もし、20歳を過ぎた成人だったならば夜中まで働かさせられるところだ。───規則で未成年者は10時以降、仕事をしてはいけないことになっている。
「ん~わかった」
また仕事に追われる日々に戻る。今度はいつ学校に行けるのだろうか、と私は珈琲を飲みながら考えてた。
ピンポーン。
時計の針が8時を回ろうとしていたその時、インターホンが鳴った。おそらくは、春だろう。
私は確認もせずに家を出た。エレベーターで下まで降りるその途中、スッピン隠しにサングラスをかける。
「はよ」
やはり、春だった。ロビーの椅子に腰掛けているその姿はまるでホストみたい。転職したら、間違いなく上位になれるだろう。───それを言うと、彼の拳が私に飛んでくるので言わないが。
『ねぇ、春』
「あ?」
『私、マリアーズの専属モデルになる』
「………いいのか?」
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