寺畑さんは啓じゃないよ…。

啓の代わりにしちゃイケない…。

それでも私ね……


ガチャ!


「莉稚!」


玄関を乱暴に開けて、寺畑さんの参上。

私は寺畑さんに抱き着いた。


「寺畑さん、スキ……」


啓が好きだったけど、
寺畑さんが好き。


「莉……稚?」


「寺畑さん、私と結婚して」


寺畑さんはびっくりしながらも


「それは俺の台詞」


と言ってくれた。