パリ・ローマ幻想紀行

「皆さんお集まりください。この鏡の回廊の両側は、戦争の間と平和の間になっております。この回廊は王の居殿と王妃の居殿とを結ぶようになっております。回廊は庭園、大庭園の側から採光できるように、大きなアーチ形の高窓になっております。この高窓からは、遥か地平線まで眺望できるようになっております。この眺望が反対側の鏡に反射するようになっております。天井絵は、ルイ十四世の業績の数々を描いたものです。現在の装飾は、ルイ十六世とマリー・アントワネットの成婚記念の祝宴時を再現したものです。二十四のシャンデリア形の大きな燭台も複製されたものです。この燭台は金箔青銅でできており、ボヘミヤ・クリスタルで飾られております。数万の銀製の装飾品が置かれていました。この回廊は、王の居殿と王妃の居殿との間の通路として使用された以外に、臨時の饗宴の場としても使用されましたし、この回廊でジェノヴァ総督、シャムの使節団、ペルシャの使節団を盛大に迎えました。また第一次世界大戦終結のヴェルサイユ条約が、ここで調印されました」