「そうじゃのぉ、富という欲を意識しなくなるのと、富という欲を追い求めるのとの違いがあるのじゃ。あなたには解る筈じゃが」
「富みを棄てよということですか?」
「棄てるのではないのじゃ。諦めることでもないのじゃ。棄てれば必ず無理が生じるからのぉ。無理があってはいけないのじゃ。ごく自然にのぉ。無意識なのじゃよ」
「更に高い山を見て自然に足が動くようにですか?」
「その通りじゃ」
「あなたが、欲望を満たされないというのは、更に高い山、更に高い山が無限に見えるということですね」
「その通りじゃ」
「そのようになるには、どうすればよいのですか?」
「富を求めることじゃ。そして幸せを求めることじゃ」
「矛盾しているように思いますが」
「世間ではそうかも知れない」
「あなたには、矛盾していないということですね」
「その通りじゃ。あなたには解ってもらえると思うから話そう。富を求めると、必ず葛藤が伴うものじゃ。同じ人間に生まれながら、貧富の差があるのはなぜかとか、弱い者が強い者にどうして勝てないのかとか」
「確かに、富みを求めると、そのような悩みとか、葛藤があります」
「その葛藤が大切なのじゃ。この葛藤はのぉ、他人に救いを求めるのじゃないんじゃよ。自分自身で開こうとすることじゃ。解るかのぉ」
「解ります」
「富みを棄てよということですか?」
「棄てるのではないのじゃ。諦めることでもないのじゃ。棄てれば必ず無理が生じるからのぉ。無理があってはいけないのじゃ。ごく自然にのぉ。無意識なのじゃよ」
「更に高い山を見て自然に足が動くようにですか?」
「その通りじゃ」
「あなたが、欲望を満たされないというのは、更に高い山、更に高い山が無限に見えるということですね」
「その通りじゃ」
「そのようになるには、どうすればよいのですか?」
「富を求めることじゃ。そして幸せを求めることじゃ」
「矛盾しているように思いますが」
「世間ではそうかも知れない」
「あなたには、矛盾していないということですね」
「その通りじゃ。あなたには解ってもらえると思うから話そう。富を求めると、必ず葛藤が伴うものじゃ。同じ人間に生まれながら、貧富の差があるのはなぜかとか、弱い者が強い者にどうして勝てないのかとか」
「確かに、富みを求めると、そのような悩みとか、葛藤があります」
「その葛藤が大切なのじゃ。この葛藤はのぉ、他人に救いを求めるのじゃないんじゃよ。自分自身で開こうとすることじゃ。解るかのぉ」
「解ります」



