「いや違う、どちらかといえば一個よりも二個の方じゃ。そしてのぉ、私にとってはこれが十万一個なのじゃよ」
「どういうことですか?」
「それはのぉ、あなたが十万一個のヴェルサイユ宮殿の世界を、たかがヴェルサイユ宮殿か、と見えるのと同じじゃ」
「世間では、ひがみ根性に見えます」
「ヴェルサイユ宮殿の住人のように、欲望を満たされる者にとっては、当然のことじゃ」
「あなたは、一個よりも二個で欲望が満たされたのですか?」
「いや、十万一個の限界が見えるのじゃ。欲望が満たされていないのじゃよ」
「十万一個の欲望を満たすには、権力、地位、財宝、財貨が必要です。世間ではこれを得るために、貪欲を剥き出しにしています。そこには当然に他人を意識した競争心が生まれます。争いが生まれます。他人を意識した葛藤が生まれます。この葛藤は憎しみに変わります」
「その通りじゃよ、人間として避けて通ることはできないのじゃから。だけどのぉ、一個よりも二個で限界が見えるのと、十万一個でもまだ限界が見えないのとではどうかのぉ」
「限界が見えるのも、限界が見えないのも、欲望が満たされないのは同じです。どうでしょう」
「どういうことですか?」
「それはのぉ、あなたが十万一個のヴェルサイユ宮殿の世界を、たかがヴェルサイユ宮殿か、と見えるのと同じじゃ」
「世間では、ひがみ根性に見えます」
「ヴェルサイユ宮殿の住人のように、欲望を満たされる者にとっては、当然のことじゃ」
「あなたは、一個よりも二個で欲望が満たされたのですか?」
「いや、十万一個の限界が見えるのじゃ。欲望が満たされていないのじゃよ」
「十万一個の欲望を満たすには、権力、地位、財宝、財貨が必要です。世間ではこれを得るために、貪欲を剥き出しにしています。そこには当然に他人を意識した競争心が生まれます。争いが生まれます。他人を意識した葛藤が生まれます。この葛藤は憎しみに変わります」
「その通りじゃよ、人間として避けて通ることはできないのじゃから。だけどのぉ、一個よりも二個で限界が見えるのと、十万一個でもまだ限界が見えないのとではどうかのぉ」
「限界が見えるのも、限界が見えないのも、欲望が満たされないのは同じです。どうでしょう」



