ランチタイムも終わり、 店内では客が帰ったテーブルから順に ディナータイムの準備を始めている。 「そろそろ出ようか」 その様子を見て林クンが言う。 アタシもそれに従って バッグから財布を取り出す。 「あっ、いいよ。オレに奢らせて?」 「え?」 それはどうなの? いくらなんでも付き合ってもいない人に お金を出してもらうなんて図々しい事、 アタシにはできないよ。