店内を見渡すと 木製のテーブルが並び、 それぞれのテーブルを遮るように 生成りで出来た仕切りが置かれている。 厨房のカウンターには 色んな種類の調味料やお酒が並び、 その奥に大きな石窯がある。 中ではコックコートを着たシェフ達が 手際よく料理を作っている。 「何、食べる?」 「へ?」 林クンはメニューを持って苦笑している。 アタシ、完全にシェフの動きに見とれてた。 「ごめん」 アタシは軽く謝って 差し出されたメニューを受け取る。