「叔父さん?」 「あの人が料理人の先輩」 林クンはそう言って慣れた足取りで テーブルに案内してくれる。 アタシ達は向かい合って座る。 さっきまで横顔ばかり見ていたから 真正面から林クンの顔を見ると 緊張が更に増してくる。 「いいお店でしょ?」 目と目が合う。 アタシは恥ずかしさから そっと目を逸らして小さく頷く。