結局、


特別な何かがあるわけでもなく


卒業の日を迎え、


彼の家は学区外という事で、


別々の中学へと進む事になった。





ただ唯一、私にできたのは


卒業式の後、


彼のカバンにこっそりと


ラブレターを忍ばせる事だけだった。





当時の私にとっては


とってもとっても


勇気のいる行為だった。