その後ろ姿を見ていると 小学生の頃を思い出す。 陰口の一件から あまり話せなくなった林クンの後ろ姿を こうやって見ていた。 「なんか小学生の頃みたい」 隣を歩く好美もアタシと同じ事考えてた。 「うん、懐かしいね」 二人で笑い合って あの頃みたいに手を繋ぐ。 ――好美と手を繋ぐのも何年振りだろう? お酒の入ったアタシ達は 恥ずかしげもなく カラオケBOXまでの道のりを 手を繋いだまま歩いた。