「へ〜、こんなトコロに こんなお洒落なバーあったんだぁ」 シンプルな打ちっぱなしのコンクリートに 【blue moon BAR】と描かれた 鮮やかな文字。 その壁を囲むように並んだ 地面からの間接照明が その文字を怪しげに演出している。 入口には『本日貸切り』というボードが かかっている。 「司にしては珍しく雰囲気イイお店じゃん♪」 「”珍しく”は余計だ」 司が苦笑いする。