林クンを名前で呼べるなんて……。 だけど、いざ呼ぼうと思うと 結構緊張するわけで……。 「あ、あきょ……シ」 情けない事に声が尻つぼみになってしまった。 「ちゃんと呼んでよ。琴羽」 ドキン!! アタシの名前が、 特別な響きを持って聞こえる。 それがすごく甘くてくすぐったいから 余計に緊張してしまう。