love letter〜初恋の奇跡〜

ｱﾀｼは林ｸﾝから目を逸らさないように


じっと見つめた。




「聞きたいよ……。


中途半端な関係のままじゃ嫌だ」




思い切ってそう告げる。




林ｸﾝはひとつ呼吸をおくと、


一度離れた左手を差し出してきた。




ｱﾀｼはその手に自分の右手を


そっと乗せる。




触れた手の平から


林ｸﾝの熱が伝わってくる気がした。




ｷｭｯと力を入れられた手は

再び繋がれる。