「……だから オレの気持ちに気付いたろうなって。 それに不安げな顔でこっち見てたから」 林クンは少し照れたように アタシを真っ直ぐ見て話してくれた。 でも、アタシは意地が悪いんだ。 「ちゃんと言ってくれなきゃ 分かんないよ」 林クンの言葉で聞きたい。 アタシの思い込みじゃないって。 アタシの勘違いじゃないって。 ねぇ、教えて? 「……言わせるなよ」 提灯の明かりしかない公園の中だけど、 林クンの顔が赤いのが雰囲気で分かった。