誰もいない公園。




提灯のほのかな明かり。




照らされた淡いピンク色の花々が


暗闇に浮かんでいる。




それはとても幻想的で、


さっきまでのアタシの涙を


嘲笑うかのようにも感じる。




「オレさぁ、


なんかちょっと悔しいんだよね」


「え?何が?」


「いやぁ、……うん」


「え?何?」




林クンはアタシと繋いでる方とは


反対の手で頭をポリポリと掻く。