「げっ。思ったより混んでるね」 着いた瞬間の好美の一言に アタシは苦笑してしまう。 「仕方ないよ。来週には桜散っちゃうだろうし」 そう言いながら、 やっぱりお花見のチャンスは 今日しかないのかなと 林クンから何の誘いもなかった事に アタシの心は切なくなる。 そんな気持ちを知ってか知らずか 好美はようやく見つけた空いてるスペースに いそいそとビニールシートを敷き始めた。