お花見行かないの?とか、 お弁当作って待ってるね!とか、 十代の頃みたいに 積極的に言えない。 それが大人になったって事なのか、 ただ恋愛に臆病になっただけなのか、 朝早くから起きて作ったお弁当を前に アタシは携帯の画面を見つめながら 軽くため息をついた。 昨日も夜まで仕事だったのに 今日も林クンは朝から仕事。 叔父さんのお店で 結婚パーティーがあるから、 仕込みの手伝いで いつもよりも早く出勤なんだって。 9時をまわろうとする時計の針が やけに空しく感じる。