――どこに行くんだろう？




林ｸﾝが車のｷｰを開けると、


ｱﾀｼは急いで車に乗り込む。




さっきまでは


軽快に話をしてたのに、


急に無口になるから


ｱﾀｼも言葉を発せずに


ただ黙っている事しかできない。




車内の空気が重苦しい。




ふと窓の外を眺めると


そこは見覚えのある風景。




――ここ小学校の近くだ。