とにかく私のとこまで双子は走ってきた。


息を切らして。


「ふぅっ……大丈夫だったか?」


最初に発言したのはアユム。


「大丈夫だょ……
つか、どこまで逃げたわけ?」



「いや……あれはアユムのせいだし……」


「は?俺結構頑張ったじゃねーか。」


「だったら最初っからやってればよかったぢゃん!!」



ん?




何言ってんの?



すこしはあたしの話を聞けって!


「ねぇ、何言ってんだかさっぱり分からないんだけど……」


「んぁ、ごめんリエ!ちょっとさっき色々あって…………





アユムのせいで。」



「なんだよそれ!俺はあの集団を半殺しにしたんだぜ?全然ヒーローじゃねーか!!」



は、



ははは半殺し!?


うゎ……


よく見たらバット持ってるよアユム!!



「あの集団って不良らのこと?半殺しにしたの!?」



「え……あー……半殺しは言い過ぎたな。三分の一殺しだって……

だから大丈夫!」


「大丈夫じゃないし!!」