いつも、聞かされていた言葉があった。



「本当にしたいことは、
自分にとってしなきゃいけないことだから、
どれだけ不可能なことでも絶対に諦めない」





洸輝にとって、
自ら死を選ぶことはしなきゃいけないことだったの?
わかんないよ。




もう終電近く。
田舎だし誰もいないホームだったらしい。

あたし逹はいつも通り、
街までぶらっと買い物に行って
いつも通りバイバイを言って
帰ってきたはずだったのに。



本当にいつも通りだった。
異様に暗かったわけでもなかったし、明るかったわけでもない。




そんな洸輝が自殺なんて…
とてもじゃないけど信じれない。信じたくなかった。




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