私はフラれた。
理由を聞きたかった。
だけど、
聞く勇気がない。
またの沈黙。

高西先輩は言った。
「俺みたいな奴は好きになっちゃいけないんだよ。」

それだけ言った。
私は無言。

「じゃあ俺…帰る。」


さよならも私は言えなかった。


心に隙間が空いた。