最初は貧血で倒れたと思っていた。
しかし私の体重は4、5キロ減量していた。どうりで体が軽い。

病院内は携帯禁止。
分かってはいたが、どうしても高西先輩に連絡をしたかった。

人が来るわけでもないのに、私は髪を整えて、買ったばかりの小説を読んでいた。
しかし目がうつろになり、まともに字さえ読めなかった。
寝ようと思って目をつむった時、母が病室に入ってきた。
「バレー部の子達が来てるよ」
そう言われて私はフラフラのまま休憩所に行った。
するとそこにいたのは、バレー部の友達と、さや先輩と、高西先輩がいた。
私は驚いた。
なんで高西先輩が…?!

心臓が破裂しそうだった。