いきなり目の前が真っ暗になった。
目は開いているはずだが。

「だから…アカンねんて俺は」

私の背中に温かい腕が。
先輩の腕…


少し聞こえる、先輩の心臓の音。
先輩は言った。







「俺も千春ちゃんが好きだから」





私は目を見開き
先輩を見つめる。







でも、もうさよなら。
そうだよね。
あなたはいなくなる。
でももう一度あなたに恋をしたい


また会うかのように
あの時言えなかった
「さよなら」を
笑顔で…















そしてあなたに恋をして
4度目の春を迎える。