アタシのナイト

先輩の視線の先には、翔太がいた。


『な、なん、で・・?』


「気になって着いてきたんだよ。全部聞いちゃった」


『‥‥‥‥。』



あたしが何も言わないでいると先輩が口を開いた。


「お前、昨日せりなちゃんほったらかして何してた?」



翔太はしばらく黙って。

・・・そして。



「元カノとこ行ってました。」



ほら。やっぱりね。



「お前なあ・・・これ何か分かる?」

先輩はそう言ってあたしの腕を翔太に見せた。

・・・・ミサンガがついてる腕。



「これな、せりなちゃんがお前の為にもう一つ作ってたんだよ。
誕生日だからって。
でも失敗して・・・糸を買いに行った帰りだったんだよ。」


「‥‥‥‥」

翔太は黙っていた。


「俺は教室戻るから、二人で話しな?」


先輩はそう言って屋上から出た。