「お嬢様、私と遊びましょう?」


『いいよ。自室に行ってます。』


「あっ、お嬢様っ!」


―バンッ―


"あ~あ。ママもパパもすぐあたしを置いてけぼりにするんだから・・"

そう思いながらあたしは窓の外を見た。


――男の子がいた。


その子はあたしが今まで見た事のないような笑顔で笑っていた。

"スゴイ。あたしあそこまで笑ったことない。"


すると男の子はあたしに気付いたのか、あたしの方にやって来た。