公園に着くと、バスケをしている龍がすでに居た。
「あっ、夏波♪こっち」
「龍。夜遅いのに何で?」「別に..。」
そういった彼はうつむきながらベンチに腰をかけた。
「こっちこいよ」
そういった彼の眼差しにまた私の心が跳びはねた。最初は緊張していたけど、だんだん慣れてきていろんな話をした。
「龍ってさ、彼女居るの?」不安気に聞くあたしに彼は表情ひとつ変えずに「いない」っていった。逆に「夏波は?」と聞かれたあたしも即答で「いないよ」と答えた。その後なぜか沈黙がつづいた。「あのさ、俺」龍が口を開いた。
「なに?」あたしが答えると龍はそっとあたしの耳元でささやいたんだ。
「夏波が好きだ」そういった彼の顔は真っ赤でゆでだこ状態になっていた。あたしは嬉しくて泣いてしまった。「泣くなよ」「あはは。嬉しくて。あたしも初めて会った時から龍が好きだったよ」
そういうと龍はぎゅっとあたしを抱きしめてくれた。そして、朝日があがる前に、私たちは初めてKISSをした。KISSをした後わたしたちは恥ずかしくてお互い笑いあった。

━side龍━

あーっ、まぢよかった。夏波が俺の告白断らなくて。ってか、あいつも最初から俺のこと好きだったんだな。(笑)
絶対離さないからな...。夏波..。