3つ子のさくらんぼ



「仕方ない…この佑介様がキューピッドになってやろう♪」

「佑介が!???…たよりになんねー」


「うわ~なにそれ。わかったよー中村の方が頼れるんだろ?」


「そうだよ、愛菜…キューピッドになってくんないか?」





あたしが


和輝とリナをくっつけるの?



そんなの…






『もっちろんOK♪うちら親友じゃないかッ☆親友の恋は応援したいに決まってるー(笑)』


私の口は


「え!まじで?いいの?」

『遠慮すんなよ~!和輝がリナとくっついたら、あたし嬉しいよー』


なんて嘘を




つくのだろう。



「よかったな和輝、」
「うわ、まじで嬉しい…」

『あはは』



和輝は
気付いているでしょうか?



あたしは


悲しいと 空元気に笑うの



笑うことしかできない


泣けない





好きと言えない。