逆恨みというやつか…… しかし、楠木というと、確かに指で数える内の名家だ。そんなやつに目をつけられたなら、一条家も最後だな。 「そこで、我ら右京の長男坊のお前のそばなら、命を狙われることもないと思ってのことだ」 「その娘、年はいくつなんですか?」 「ん?確か……今は13か14だな。そろそろ年頃だからな。近いうちに式を挙げることになるだろう」