平安恋物語



「樹だと?ここにアイツが来たのか?」


「はい。月様がお屋敷にお戻りになられた数分後です」


それがどうしたんだろう。気づくと、いつのまにか体が布団の上に転がっていた。


「ゆ、月様///!?」


「俺以外の男に会うなんて。いけない子だ。」


「そんな……。会うと言っても御簾の向こう側からで」


「俺に口答えするだなんて悪い口だな。そんな口は塞いでしまわなければな」


「えっ?」と言葉にする前に、呼吸ごと飲み込んでしまうような深いキスをされた。