それから半月後、憂が14になり、落ちついてきた春。 月と憂は無事に色を挙げた。 しかしそこに、壬影と亜希の姿はなかった。 電報によると、ひとつ前の満月の日、壬影と亜希は誰かの手にかけられることなく、この世を去ったという。 二人の近くには、大量の死人花が咲いていたそうだ。