平安恋物語



そうして、父上と母上は、私を残して山里へと旅立った。








ただただ悲しくて……。



私はまだ気づかなかった……。



  あなたがどんなに優しくて、愛しい存在になることを……───



  知る由もなかったのです……───










~憂side~終わり