母は、俺がまだ一歳の時、何者かによって殺害されたそうだ。父は母の死を期に発狂し、首を吊って死んだ。
幼な心に
呪われている、と思った。
しかし兄弟も居ない俺は運良く気前の良い親戚に拾われた。
だが、いつまでも世話になるのは心苦しく……、高校生になった今、毎日バイトをしながら格安物件で細々と暮らしていた。
そんな時。
「ばあちゃんが…死んだ…??」
手が震えた。
それは、今まで心の頼りにしていた祖母の死を告げる手紙だった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…