母は、俺がまだ一歳の時、何者かによって殺害されたそうだ。父は母の死を期に発狂し、首を吊って死んだ。




幼な心に


呪われている、と思った。






しかし兄弟も居ない俺は運良く気前の良い親戚に拾われた。



だが、いつまでも世話になるのは心苦しく……、高校生になった今、毎日バイトをしながら格安物件で細々と暮らしていた。



そんな時。





「ばあちゃんが…死んだ…??」



手が震えた。



それは、今まで心の頼りにしていた祖母の死を告げる手紙だった。