「いただきまァす♪」
「いただきます。」
お母さんから伝授された姉の肉じゃが。
食べてたら、涙が出てきた。
「うッ‥ぐす‥」
「美奈?!どしたの?」
「な‥んでもない‥」
バレたらイケナイのに。
どこかで、姉にこの苦しみを分かってほしいというキモチがある。
「あたしに話してみ?絶ッ対に、誰にも言わないから」
「本当?」
ダメなのに。
「本当。」
バレたら海斗に‥
「もし‥すきな人が違う人をすきだったら?すきな人が、あたしを利用してるとしたら?お姉ちゃんならどうする?」
―言っちゃった‥
お姉ちゃんは、真剣な目をして、言った。
