一番したい質問の答えを聞く前に私の中で答えは確定した。 「樋流くんて、…っ」 言い終わる前に彼は私の唇に自分の人差し指を当てて口角をあげた。 不覚にもその顔立ちに見とれてしまう。 「その話は後で。 ここ、教室だよ?先生も話してるしさ」 そう言ってから彼はまた視線を前に戻した。