上原が車から降りようとした時 その腕をガシッと掴んだ。 「坂口くん?」 「さっきの…オレ… 本気だから… オレ… 上原に…マジで惚れたから…」 「えっ…」 「オレと付き合うの…考えてくれない?」 「本気なの?」 「あぁ…大マジ。」 「うん…考えとく…」 「ありがとう。じゃあな。また明日な。」 「うん、明日…またね。」 佐々木さんに挨拶して、家に帰っていく上原の後ろ姿を見つめた…